【書評】美達大和・小学館新書「罪を償うということ 自ら獄死を選んだ無期懲役囚の覚悟」

書評

2件の殺人を犯した無期懲役囚の獄内ルポ
「被害者には本当に申し訳ないことをしました」「心より反省しています」「今後このような事件を犯さないようにまっとうに生きていくつもです」
これらの言葉は凶悪事件を犯した犯罪者たちの多くが、裁判などでよく口にする言葉だ。心より反省し、更生していく者もいるが、
しかし、このような言葉をどこまで信じていいのか。
2件の殺人事件を犯し、無期懲役囚となり、現在も四半世紀以上を刑務所内で過ごしている著者によれば、
受刑者の多くは「仮釈放」が欲しい、少しでも刑期を短くしたいために反省した「ふり」をしているだけだと言う。
囚人同士の間では、自被害者のせいにして、自分のした行為を正当化するばかりで、強盗殺人犯も連続レイプ犯も薬物中毒者も同様だと。
一方で最近の刑務所内はテレビも映画も観られて、更生施設とは思えないほど緩いとも指摘する。
「罪と罰」とはなんなのか。著者が見た凶悪犯罪者たちの本音と知られざる最新の監獄事情を獄中からルポする衝撃のノンフィクション。

罪を償うということ | 書籍 | 小学館
「被害者には本当に申し訳ないことをしました」「心より反省しています」「今後このような事件を犯さないようにまっとうに生きていくつもです」これらの言葉は凶悪事件を犯…

当職は反省できる受刑者だ。お前らとは違う。
再びとなります。

著者は累犯の(複数回刑務所に入っている)長期受刑者らを観察という体で相変わらず貶している訳ですが、一般社会でも刑務所に入っていないだけの犯罪者、つまり自分の為なら他人を踏みにじる事を厭わない連中って普通にいますからね。
例えば私が体験した事ですと学生時代に性犯罪や窃盗を通話で自慢したり、聞いてもいないのに爆破予告や代引きの商品を勝手に他人に押し付けるといった犯罪予告をした事をチャットで自白する人間が普通に複数人いた訳ですよ。
この著者は若い頃に殺人を犯し、仮釈放すら放棄して一生刑務所から出ない方なので一般社会の事は分からなかったのでしょうが、そこで生きる人間というのは得てしてそういう人間が意外といるのです。

この本において長期受刑者を始めとした犯罪者の特徴として、
・「自分の事しか話さず、相手の事を聞かない」一方的なコミュニケーション
・自分を客観視できない、自己中心的な思考である
・計画性も自己を抑制してのコントロール力が無い
こういう人は私自身を含めた周囲では障害を持っている方も多かったので、著者が指す受刑者らも障害がある故に犯罪をしているのでは?と思いました。

前の記事でも障害者と犯罪者の境界は「犯罪行為をしたか否か」以外にはそんなに違いが無いのではと思ったりしています。
実際刑務所内ではIQが100を超えるような方は非常に少ないそうですし。

とりあえず著者は獄中からあれこれ物申すのなら、シャバ(一般社会)に出てから主張なさった方が見方が広がって良いのではと思いました。
一部だけ見てものを語っても仕方がないので。

~終わり~

ご精読ありがとうございました
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